命日とは

命日と私達はどのような向きあい方をしなければならないのでしょうか。一般的に命日という日は、故人のことを思い出す日であり、 故人を弔うための日として理解されています。

【命日とは何か】

決まった年数で営まれる法要についてはある程度知っているけれど、 他の年の供養について、どのように過ごしていいか判らないという人たちもいるのではないでしょうか。

ここでは、月命日の過ごし方についてお話しをします。月命日は、毎月訪れる故人が亡くなった日と同じ日のことを指します。(一方では、 祥月命日があります)

祥月命日とは違い、 法要など儀式をおこなう必要はありません。まずは、月命日において、故人が好きだった食べ物や飲み物などを仏壇にお供えしましょう。そして、 花を添えて焼香を灯してください。

墓参りや、住職を呼んでお経をあげ月参りをしてもらう家もあります。いずれにしても大事なのは、故人を思い出して冥福を祈ることです。

【月命日にはお墓参りに】

月命日は、毎月やって来ます。段々と毎月ということで、気持ちも薄れてしまうこともあるかもしれませんが、積極的にお墓参りとも向きあうようにしたいものです。毎月、お墓と向きあう意識を持つことで、もっと寺という存在を身近にすることができます。

お盆とお正月とお彼岸と、年に4回程度という人たちが一般的には多いようですが、月命日という考えにおいては、4回だけでは到底少ない勘定です。なんとなくという気持ちでは、なかなかお墓に行くモチベーションも生まれないので、行くぞという気合いが必要です。

【ご先祖様にお参りをするという行為】

ご先祖様にお参りをするという行為は、 お花をかえたり、お水をかえたり、掃除をしたりすることですが、 自分たちのためという気持ちでは、なかなか長続きはするものではありません。

お墓参りを積極的にすることで、知らず知らず、自分以外の者のためにしている気持ちを育てることができ、それはきっと、日常生活にも役立てることができる優しさを身に付けることができます。 お墓参りをすることは、考えを自分よりから、他人よりにシフトするいい機会であり、毎月、毎月、心を浄化させることができます。

【仏壇とお墓の関係】

みなさんは、ご先祖様とは仏壇で向きあっているでしょうか。それともお墓でしょうか。多くの方々が、きっと仏壇と、お墓がどう違うのかということが判らないのではないでしょうか。

仏壇は、家の中など屋内に納める形態をとります。 お墓が遺骨を納めるものですが、仏壇では位牌を納め、同時に仏様をまつります。 仏壇には、故人や先祖が仏様に弟子入りするという意味があります。

ただし、寺院墓地などは、寺が一段高い位置にあり、その下に墓地がつくられ、ここにも仏様と弟子の関係を意味するための形態があります。

骨を埋めるためには、物理的に墓という存在が必要になって来ますが、基本、それほど、仏壇と、お墓には大きな違いもなく、ご先祖様を身近に感じていたいから、仏壇という存在があります。

仏教は、厳密には霊魂を認めていません。お墓と仏壇に入れる魂とは、故人の霊のことではなくてお釈迦様や阿弥陀様の本尊佛さまのことです。

私達が、仏壇でも、お墓でも、向きあっているのは、故人ではなく本尊佛様ということなのです。ですから、月命日において、仏壇に向きあうというのも悪いことではありません。しかしもう少しは、お墓と向きあう回数を増やしてみることをおすすめします。 月命日はそのためにとてもいい機会です。